音響立体移動装置《サーカム・サウンド》

サーカム・サウンド

“サーカム・サウンド”方式とは従来までのあらゆる音の常識をやぶったまったく新しい音響の世界を出現させるもので、日本ビクターグループが特にその技術を認められ、米伊合作「デアボリカ」の公開にあたり、東和(株)の依頼を受けて新開発した驚異の音響立体移動装置の名称であります。
胎児にとりついた悪霊の不気味な唸り声や特殊な悪魔音が暗い劇場内を前後左右あるいは回転音となって観客を直撃し、想像を絶するオカルト世界の不気味なムードを盛りあげるもので、日本ビクターグループが約1億円の開発費を投じた世界初の新装置です。
この“サーカム・サウンド”システムはすでに公開された「大地震」の“センサラウンド”方式の超低周波のみの単調音の連続とは異り、超低周波から超高周波まで周波数帯域が広範囲の「ディスクリート・4チャンネルレコードシステム・CD4」を開発したもので、劇場用映写機のトップメーカーでもある日本ビクターグループの新技術がいかんなく発揮された新システムであります。

1975年公開『デアボリカ』パンフレット説明より
 
劇場内前方スピーカー3個の他、左右・後にそれぞれ特殊スピーカー5個を配置、計8個のスピーカーが独自の特殊音を出すために、劇場内を音が駆けめぐり、自由自在の音響世界が出現します。
1977年公開『サスペリア』パンフレット説明より
 
エイガのチラシ