センサラウンド方式

センサラウンド

SENSURROUNDとは、Senses(感覚)とSurround(包囲)という二つの言葉からつくられた合成語である。センサラウンド方式の映画は、目と耳からの感覚の他に、からだ全体で感じる効果を持っているのである。
センサラウンド方式は、MCAとユニヴァーサルが共同開発したものだが特別な音響効果で観客を圧倒するだけでなく、従来の劇場のサウンド・システムでは、録音も、また再生することも不可能な、人間の耳に聞えない音波(超低周波)による効果で観客を包み込む。それは、センサラウンド方式のスピーカーに内蔵された強力なホーンが音波を発することにより、劇場内の空気が振動し、まるで本当の地震であるかのような錯覚を観客のからだに伝えるものである。しかし、この震動感はあくまでも空気を伝わる音波が起こすものであり、劇場とか、座席を物理的に振動させるものではないから、観客の身に一切危険はない。
センサラウンドのスピーカーは原則的に、最大限の効果を狙うべく、スクリーンの表側と左右、劇場後方部などに設置する。
これにともない電力も大幅なアップを必要とする。普通家庭の8畳部屋で聞くステレオの電力は、約1Wか2Wである。また、普通映画を上映する劇場〔1,000〜1,300席〕の電力は約10Wである。センサラウンド方式によると大体1,800W〜2,000Wの電力になる。これだけでもいかに震動音の効果がたかいかがおわかりいただけるだろう。
またセンサラウンドの振動音を観客に放射するスピーカーはそのボックスともで約100kgである。原則として計16個のスピーカーが使用されるのでその重量だけでも1,600kg。それぞれのラッパ壁も加えると約2トンの総重量になる。

1974年公開『大地震』パンフレット説明より
 
センサラウンド方式は『大地震』(1974)の他、『ミッドウェイ』(1976)『ジェット・ローラー・コースター』(1977)『宇宙空母ギャラクティカ』(1978)で採用。
非公式で『エクソシスト2』(1977)でも採用された。
 
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